はなやかになり過ぎないところがこの地域ならでは。
飽きの来ないおいしさです。
2010年くらいだったと思いますが、まだ堀口珈琲で働いているときに一度だけ扱ったホンジュラスのコーヒーの品種がパトリシアと同じパカスでした。
作り手は失念してしまいましががその時の印象がとても良く、ホンジュラスの良いパカスがまた飲みたいなぁと思い続けて15年。
これこれ!
というものについに出会えました。
サン・セバスティアンは最高点2,600mに達するセラケ国立公園内パカイータス火山南麓の、標高1,800~2,000m付近に生産者が点在する高標高産地です。
カリブ海側の湿った空気の影響を強く受けるホンジュラスの中で、この地域は太平洋側から乾燥した空気も流れ込みます。
そのためホンジュラスの中でもコーヒー栽培に非常に好適な気候を有する地域です。
そんな恵まれた環境で丁寧に作られたこのコーヒーはパカス品種らしいジューシーさが楽しめます。
果肉由来の香味が上乗せされるため、Muiではフレーバーコーヒーの一種と考えている。
発酵臭などネガティブな要素が出やすく、高い技術と管理が必要。また、果肉由来の香味と、素材となる生豆本来の個性との相性も重要。
国名
ホンジュラス
地域
レンピラ県 サン・セバスティアン地区
生産者
カルラ・パトリシア・ゴーセリン
標高
1,950m
品種
パカス
精製
発酵槽を使用したウォッシュト
味のこと
深煎りでも際立つさわやかさとジューシーさ。
あんずやプラム、黒ぶどうのような果実味がほのかに感じられるコーヒーです。
ホンジュラス新豆第一弾、レンピラ県サン・セバスティアン地区から初登場の作り手パトリシア。
※ コーヒーの精製方法
ウォッシュト精製
収穫したコーヒーの実を水洗いして果肉を除去し、その後、乾燥。素材本来の個性がそのまま楽しめる。MUIで扱うコーヒーのほとんどがこの精製方法。ナチュラル精製
コーヒーの実が付いたまま乾燥し、その後、果肉を除去。焙煎度合と味わいの関係
コーヒーの味や香りは、焙煎度合で大きく変わります。焙煎が浅いと酸味があり苦味は弱く、深くなるにつれて酸味は減り苦みが増していきます。
生産者&産地情報