固定ページ
コーヒー豆の生産地-タンザニア
タンザニア
国別の特徴
中央アフリカ東部に位置する国。雨季と乾季があり、熱帯だが国土の大半が涼しく過ごしやすい高原地帯になっている。コーヒーの約90%が耕地面積2ヘクタール未満の小規模農家によって生産されている。タンザニアのコーヒーは「キリマンジャロ」と言う名前で販売されることが多い。
コーヒーの生産地は全域に広く分布しているが日本には北部の物が多く輸入されている。主要な生産地はアルーシャ、キゴマ、ムビンガなど。
アルーシャ州
グレートリフトバレー(大地溝帯)の通るタンザニア北部の州。グレートリフトバレーとはアフリカ大陸を南北に縦断する巨大な谷で、プレート境界の一つ。谷の幅は35?100㎞、総延長は約7,000㎞、落差100mを超える急な崖が随所にある。この影響によりキリマンジャロ山やケニア山などの高山や高地が形成され、良質なコーヒー産地が西にはなく東アフリカ集中している。
アフリカ最高峰のキリマンジャロ山や標高3,000mを超えるオルディアニ山周辺でコーヒーは栽培されている。
ブラックバーン農園
東アフリカファインコーヒー協会(EAFCA)のコンテスト優勝経験や北部農園最高品質コーヒーに認定されるなどタンザニアを代表する優良農園。
農園はオルディアニ山の西側斜面に位置し、一部はンゴロンゴロ自然保護区に重なっている。そのためライオン、象、バッファロー、ヒョウをはじめとする様々な野生動物の通り道になっており、コーヒーの木が倒されるなどの被害を受けるが、赤唐辛子を区画の風上に設置することで迂回させるなど対策している。また、農園の東西にはそういった野生動物も行き来することのできる通路を設けている。
タンザニア北部の農園では管理をマネージャーに任せ農園主が海外に住んでいることが一般的で農園主が替わることも多い。
ブラックバーン農園主のミハエル・ゲルケン氏は農園内に住み自らコーヒー栽培に取り組んでいる。恵まれた自然環境、意識の高い農園主による管理により高品質なコーヒーの生産を実現している。