かつてマヤ文明が栄えた中米北部に位置する国。
雨期と乾季があるが高度による差が大きく地域により気候は様々な為、コーヒーの生産エリアも広く分布している。コーヒー生産高は第9位。
低地は熱帯性気候だがコーヒー農園は昼暖かく夜は涼しい気候の高地に集中しており、中米を代表する高品質コーヒーの産地として世界的に高く評価されている。
主要な生産地はウエウエテナンゴ、アティトラン、コバン、フライハネス、サンマルコス、アンティグア、オリエンテ、アカテナンゴの8つ。
豊かな火山性土壌、日照時間は長く、日中の気温も低く、特に夜涼しいのがアンティグア地方の特徴。盆地の底にあるアンティグアの街をアグア、フエゴ、アカテナンゴの3つの火山を中心とした山々が囲んでいる。主な栽培品種は、ブルボン・カトゥーラ、カトゥアイ等。
アンティグアの良質なコーヒーは花の様に華やかな香り、チョコレートのような風味、すっきりとした酸味、十分なコク、硬い豆質などの特徴がある。
グァテマラのみならず中米を代表するコーヒーの優良産地「アンティグア地区」屈指の優良農園。2007年APCA(アンティグア生産者組合)コンテスト優勝。
栽培環境、整った設備、農園主ペドロ氏の優れた栽培理論と品質管理によって素晴らしいコーヒーが生み出され、品質の安定性も非常に高い。栽培品種はブルボン、カトゥーラ、パチェ等。最終工程で機械と人の手による徹底した選別作業を行っており、一般に高品質なコーヒー豆であっても焙煎後の欠点豆の混入率が5〜10%ある中、3%を切ることもある。
自然環境にも配慮しており、コーヒーは水洗式の精製をする場合大量の水を使用するが少ない水量で済むような設備を導入している。精製に使用した水は浄化してから排水する。
農園はアカテナンゴ山の東側の急峻な斜面(場所によっては立っているのも困難なほど)に位置しており最下部と最高部では550mほどの標高差がある。標高差の幅があり場所によって環境が大きく異なるためGPSによって区画を管理している。
パチェは早生、ブルボンは成熟期がそろいやすいなど、品種特性も考慮に入れ 区画ごとに計画的に収穫。 完熟のチェリーだけを収穫する為、同じ区画内でも必要に応じて複数回収穫を行う。
精製は発酵槽を使用した伝統的ウォッシュトに、新しい技術・設備も加え改良している。
1.5ヶ月程度休息させる。 レスティング中は定期的にカッピングを行い、香味が整い次第ドライミル工程に入る。