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コーヒー豆の生産地-パナマ

パナマ

パナマ共和国

国別の特徴

近年最も注目されているコーヒー産地の一つ。
コーヒーの栽培地はコスタリカとの国境に近いパナマ最高峰のバルー火山周辺に点在している。
火山灰性土壌、冷涼な気候、豊富な水、理論的な栽培と整った設備での精製により高品質なコーヒーが多く生産されている。
生産量が少なく知名度の低い産地だったが「ゲイシャ品種」が注目されたのをきっかけに認知されるようになり、現在では世界的に高い人気を誇る。

ボケテ地区

パナマで最も有名なコーヒー生産地。
自然が多く過ごしやすい環境のため欧米では移住地としても人気がある。
パナマは国土の幅が狭いため太平洋と大西洋の両方の影響を受けその為か同じ地区内でやわらかなコクのあるマイルドタイプ、濃縮感と香ばしさを感じるタイプ、さっぱりとしてフルーティさを感じるタイプなど、様々な多様性のあるコーヒーが生産される。

カフェ・コトワ ダンカン農地

パナマのみならず中米を代表する生産者『カフェ・コトワ』がボケテに所有する4つの農地の内のひとつ。
オーナーのリカルド・コイナー氏の元、非常に高い品質のコーヒーを生産し環境保全にも力を入れている。ダンカンは有機栽培の農地で除草剤や殺虫剤、化学肥料を一切使用しない。コトワのコーヒー生産で出た果肉を原料とし、効率のよい微生物を用いて作った堆肥のみを肥料として使用。コーヒーの果肉はすべての主要栄養素・微量栄養素を含む完全な肥料で、特にカリウムが豊富。カリウムは土壌中には少ないが、コーヒー豆の固形物を形成するのにとても重要。こ
の農地で生産されるコーヒーは米国・欧州向けの有機認証を受けている(認証を行う認定機関は Bio Latina)。

オーナーのリカルド・コイナー氏

収穫時のチェリーの熟度に基づき、Reserva Especial (RE) と Premium Reserva (PR)の2つの仕様がある。

【1】
Reserva Especial (標準的な収穫仕様) コーヒーチェリー表面が均一に赤くなり 100%の熟度(完熟)に達したときに収穫する。
【2】
Premium Reserva (特別な収穫仕様) 完熟を過ぎ、深紅(ほぼワイン色)に色づいてから収穫する。
環境への配慮
【1】
森林保全
農地の周囲にある原生林を保護している。乾季における山火事の発生を防止するとともに、狩猟や環境破壊を禁止している。
コトワ一帯は多数の野鳥(渡り鳥を含む)の生息地である。この地区で野鳥が引き続き生息できるよう、これまでに在来種の樹木を 500本以上植樹した。それらの木になる果実やナッツを野鳥がエサにできるようにするためである。国土の地理的な位置や狭小さのため、パナマには多種多様な野鳥が生息しており、その種類は北米と欧州におけるすべての種類の合計よりも多い。
【2】
汚染防止
環境に配慮した栽培・精製を実践している。コトワの「エコロジカル・ミル」が生豆1kgを生産するために使う水はわずか0.5L。世界各地のミルの多くが10〜20Lを使用しているのに比べ格段に少ない。精製活動から生じるすべての副産物(果肉、廃水)は有機肥料となり、ダンカン農園で施用される。コトワは2006年、「パナマ全国環境負荷最小産業賞(Panama National Award for The Year´s Environmentally Cleanest Industry)」をパナマ環境庁から授与されている。
【3】
持続可能な農法
エコロジカル農法とオーガニック農法を推進している。前者は動物にも人にも安全と考えられる製品のみ使用する農法。後者はコーヒーの果肉など農園内で生じた天然素材のうち、国際的な認証団体がオーガニックとして認めたものだけを使用する農法。エコロジカル農法とオーガニック農法のどちらを用いるかは、農地の局地的な環境条件に基づいて決めている。
社会的責任

労働者の医療費は無料で、彼らの子どもたちのために保育園を設け、食事と教育を無償で提供している。こうした活動により、コトワはユニセフ(国連児童基金)からの顕彰を 9年連続で受賞している。

農業研究

応用コーヒー研究の分野で業界のトップレベルにある。アフリカから導入した100種類超の品種をさまざまな微気候において試験中で、新しい香味特性の識別を目指している。精製方法がコーヒー豆の品質に与える影響を評価するため、50種類超の精製バリエーションを実践している。

歴史

現当主リカルド・コイナーの祖父であるカナダ人、アレグザンダー・ダンカン・マッキンタイア(Alexander Duncan MacIntyre)によって創設された。アレグザンダーはボケテに関する新聞記事を読んだことをきっかけに1913年にカナダからパナマに移住する。記事でボケテは、神秘的な火山の斜面にあり、未開拓で常に冷涼な山岳地帯として描かれていた。ボケテ地方を訪ねたアレグザンダーはその土地や人々、谷の魅力が大いに気に入る。農園は1917年に設立され、以来 3世代にわたり、アレグザンダーの家族と子孫は伝統的な方法でコーヒーの栽培・精製を続けている。

コトワの名称

コトワ(Kotowa)は現地語で「山地」を意味する。命名者はアレグザンダー。リカルドによると、現在のコトワ・トラディショナル農園が位置する一帯はもともと「カロライナ」と呼ばれており、その中で自分の農園を区別するためにアレグザンダーは「コトワ」という名称を用いた。農園名のダンカン(Duncan)やドン K(Don K)もアレグザンダーにちなんだ名称。

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